| 2003.10.28 |
<男は黙って戦艦に燃えろ!!> 最近家の近くに、 大きなプラモデル屋さん が出来たんです。 小さい頃、 よくプラモデル作りをしていた僕には、 懐かしさ満点!! 「ちょっと見ていこうかな♪」 というわけで仕事帰りに寄ってみることに。 「めっちゃ沢山あるぅ〜〜!!」 ひたすらプラモデルの山。 車、ラジコンヘリ、ジオラマキット、ガンプラ・・・ 置いてないプラモはないんじゃないか?と思うくらいの量!! その中にあったんです。 かつて僕がハマりにハマった プラモデルが!! その名は、 戦艦大和。 「・・・・・・元気してた?」 と声をかけたくなるくらい、 なにか懐かしい友達に会ったような気分だ。 大和を眺めること約10分。 かつてプラモデルにハマっていたころの自分が、 少しずつ蘇ってきます。 「作りたいな・・・・」 僕は下にあった箱を手に取ります。 けっこうな値段が付いています。 小さい頃ならとても買えない値段ですが、 今の僕には問題なく手に届きます。 「買おうかな・・・・・・」 箱を持ったまま少し考えます。 「・・・・・・やっぱ作る時間がないな・・・」 今の自分はサークル活動で一杯一杯な状態。 とても作る余裕はありません・・・・ そっと箱を元の場所に戻します。。。 「・・・・・・・・・・」 名残惜しい気持ちでその場を去っていく僕。 そのままコンビニへと足を運びます。 「あ〜ぁ・・・やっぱいいよなぁ〜 戦艦大和・・・」 頭の中は戦艦大和一色。 ため息をつきながら コンビニ内を歩いていると・・・・・・ 「こ・・・こ・・・これは・・・ ・・・戦艦大和!?」 なんとお菓子売り場に戦艦大和が!! いや、正確には、 最近ちまたでハヤってる、 やたらクオリティーの高い玩具付お菓子。 その中の一つに軍艦シリーズというのがあったんです! パッケージを手にとって裏の写真をまじまじと見つめます。 「結構いい感じだぞ・・・」 思った以上に細かい作り。 値段を見ると・・・290円。 「や・・・安い!!」 さっきプラモの大和を諦めたばかりの僕にとって、 値段といい大きさといい出来といい、 「これを買わないで帰ったら一生後悔する!!!」 さっそく箱を一つとってレジに向かいます。 ・・・そこでふと箱を見て立ち止まります。 「これ・・・・・・本当に大和?」 よく見ると全8種類と書かれています。 表のパッケージが大和だったので、 てっきり中身は大和だと思い込んでいたため、 あやうくそのまま買ってしまうところでした。 危ない危ない・・・ 「ということは・・・ 中身を開けるまで大和かどうかわからんということか・・・」 これは困りました。 この一つめで大和だったらいいのですが、 もし大和じゃなかったら、 当たるまで買わないと気が済みそうにありません。 財布の中身を確認します。 1000円札一枚。 ・・・・・・・・・・ プラモ、 レジに持っていかなくて良かった・・・ 「っく・・・・・・とりあえず・・・・・・3個だ。」 1000円で買える最高の個数を手取りレジに。 こういう玩具付きお菓子がハヤってたのは知ってたけど、 まさか自分がハマる側になろうとは・・・ というわけで買っちゃいました。 ハヤってから初の玩具付きお菓子デビューです!! こんなヤツだ!! ![]() 大きく書かれた「軍艦」という文字の横に、 世界最大最強の戦艦大和の絵。 僕の中のワクワク値を急上昇させるパッケージ・・・ さぁ、 いよいよ中身とご対面です・・・ ドクン ドクン 一つ目の箱を開けます。 中身は・・・ アメリカの空母エンタープライズ(初代)。 普段の自分ならいざしらず、 大和でハイテンションになっている今、 目の前の空母に まったく興味がでてきません。 「くそ・・・次だ!」 ドクン ドクン ゆっくりと中身を空けます。 出てきたのは・・・ 戦艦武蔵!! 「お・・・・・・おぉ!武蔵だぁ!!!」 武蔵です!!あの武蔵ですよ!! ん? 大和じゃないのになんで喜んでるかって? この戦艦武蔵は戦艦大和の2番艦。 つまり同じ設計図から生まれた 大和の弟みたいなヤツ なのだ。 「かっこいいじゃん武蔵!!!」 2つ目でこの武蔵が出たのは嬉しい限り。 たとえ大和でなくても これなら満足できます。 「んじゃ、残りの一つは・・・」 リラックスした気持ちで最後の一つを開きます。 え? マジかよ・・・。 「戦艦・・・・・・ 大和じゃん!!!」 なんと!! 3つ目にして本命の大和が!!! こ・・・これです!!! ![]() なんか分かりづらいですが、 左が大和、右が武蔵です!!! ちなみに下の白いヤツはラムネです。 「あ・・・ありがと〜!! 神様〜!!!!」 千円でここまで満足したのは久しぶりです。 こないだのボウリングといい、 この時期に運を使い果たしてしまうんじゃないかと心配になりそうな、 それくらいの喜びっぷりです!! 浸るのもそこそこに、 まず大和から部品を取り出します。 ![]() じゃっじゃ〜〜ん!! 上から、飾り台、大和本体、主砲などのパーツ。 なんとまぁ、 ちょっとしたプラモデルじゃないですか!! 「おぉ!!プラモデル気分まで 味合わせてくれるのですね!? やるじゃん神様!!!」 しかも塗装が初めからしてあるんですが、 これがまたすごい!! 大和の甲板の木張り、 そして主砲の付け根の白いカバーまで再現してあります。 「かつて俺が作った大和より、 こっちの方が色綺麗じゃん!!」 テンション最大のまま、 早速作ることに。 まずは主砲や副砲などを切り取っていく作業です。 ニッパーを使うのは超久しぶり。 パキ、パキっとパーツを切り取ったあと、 その跡が残らないようにヤスリ・・・がなかったので、 ニッパーの角で削り落としていきます。 そして大和本体に取り付けていきます。 ハメコミ式なので接着剤はいりません。 この作業が一番楽しい!! 世界最大の主砲、46cm砲をカチャっとはめ込み、 元々巡洋艦の主砲で大和に副砲として搭載された 日本初の3連装砲塔、15.5cm砲を取り付ける。 るんるんるん♪ 気分はまるで まいど〜る番長の美香が フェアリーちゃんの 服を作ってる時の気分そのものだ! ん? なんだそれは? 聞けば分かる!!! ・・・わかっていると思うが今のは宣伝だ。 そんなことより、大和大和・・・ マスト、クレーンを取り付け、台座に乗せて・・ 完成!!!! す・・・素晴らしいすぎる・・・・ ・・・見たい? 見たいよね!? 特別に見せてあげようではないか!! これが超ド級戦艦、大和だ!!!! ![]() どーーーーん!!!! かっくいい!! 文句なし!!!!!! どうよこの存在感!! このフォルム!!!! 全長263m、全幅38.9m、全高48m。 の大和が俺の机にいるんだぜ!? なに? イメージしにくい? 水面からの高さは普通のビルの 12〜13階の高さ!!!! 長さは新幹線の ホームの端から端まで!! どうだ!! デカいだろう!!!! これに世界最大の主砲が9門も装備してあるのだ。 世界のどんな戦艦よりも 遠くに飛ばすことができる!!! その距離、なんと 42000m!! ん? よくわかんない? 42000mといえば、 大阪の難波から東に撃てば奈良に命中!!! 東京なら東京駅から撃てば 戸塚駅に届くほどの飛距離!!! すっげ〜だろ〜!!! こんなに凄い艦が大和だけでなく 武蔵まで俺の手の中にあるんだ!! ひゃっほ〜〜!!! 2隻を並べると・・・ こんな感じだ!!! ![]() どど〜〜〜〜ん!!! なに? 同じにしか見えない? どこ見てるんだよ!! 全然違うじゃないか!! ほら、中央の艦橋なんかが 密集しているところをよく見てみるんだ。 な? 高角砲の数が違うだろう? 「普通のヤツはわかんねぇよ!!」 ようやく出てきたか・・・ だが・・・遅かったようだな・・・ 貴様といえども 今の俺の気持ちは抑えられない!! 大和魂とは このことよ!!! 「でも大和ってほとんど活躍できなかったんだよな。」 グサ!! な・・・なにを言ってるんだ。 ちゃんと空母に命中させたぞ!! 「でも沈まなかったんだろ? 駆逐艦にも命中はしたけど 沈まなかったらしいじゃねぇか。」 そ・・・それは・・・ たまたまだ! たまたま! 「しかも大和、武蔵が完成した時はすでに、 戦艦主体の時代は終わってたし〜。 おっくれってるぅ〜〜。」 ・・・・・・・・・・・・ 「しかもその航空機に、 大和も武蔵も撃沈されたしな〜。」 ・・・・・・・・・・ 「結局無用の長物だったってわけだ。」 ・・・・・・・・・・・・ うきょ〜〜〜〜〜!!! 言いたい放題いいやがって!!! そうだよ!!! 大和は無用の長物だったよ!!!! 期待された割には 全然活躍できなかったよ!!!! でもさ!!! そうじゃないんだ。 そうじゃないんだよ!!! 大和は魂なんだ!! 今こそ俺の大和魂を 語ってやる!! 昔のことだった。 最強の戦艦、大和が生まれた。 しばらくして弟の武蔵が生まれた。 この二人はその大きな体と、 他のどの戦艦も装備していない46cm砲を武器に、 威張り散らしていた。 しばらくした日のこと。 重巡洋艦矢矧は言った。 「なぁ、大和、武蔵。 お前ら確かにすごいけどさ〜。 実際にアメリカと戦ったことってあるのか?」 「い〜や、なかなか出撃命令が出なくてな。 な〜に。 命令さえ下れば片っ端からぶっ潰してやるさ!!」 「・・・でもよ。 こないだのミッドウェー海戦のこと覚えてるか? 航空機の戦闘だけで 空母4隻もやられちまったんだぜ? あの巨体の空母らがだぜ? おまえらも危ないんじゃねぇか?」 「はん。 あんなハエ飛ばしていい気になってるような空母らと 一緒にすんな!! 俺たちは最強だ!!」 「・・・だよな・・・。いや〜俺もさ!! 本当はあんなやつらよりお前らの方が強いって思ってるんだ!! だけど最近、空母の方がすごいっていうやつらばかりでさ。 なんか悔しくてよ・・・。」 「まぁ俺たちに任せな。」 「あぁ、期待してるぜ!!大和!!武蔵!!」 そして、出撃命令は下った。 「なぁ大和、敵のハエが飛んでるぜ?」 「あぁ武蔵、俺にまかせろ。吹き飛ばしてやる。」 大和は世界最強の46cm砲を飛行機に向け撃つ。 次々と叩き落される飛行機。 20機は落ちただろうか。 「っはは!!所詮この程度だ。」 矢矧は歓喜する。 「す、すげぇぜ!!さすがは大和だ!!普通じゃねぇ!!」 「当たり前だ。俺様は最強なんだからな。」 そうこうしているうちにフィリピンにやってくる日本海軍の艦隊。 「おい、またハエだぜ?」 「おい今度はこの武蔵に任せな。」 武蔵はハエたたきに熱中する。 しかし今度の飛行機は さっきの数とは桁が違った。 「っく・・・落としても落としても 次々と沸いてきやがる!!」 武蔵の46cm砲は威力は凄かったが、 こうも数が多くては 連射が間に合わない。 主砲の弾幕を潜り抜けた飛行機たちが、 容赦なく武蔵を襲った。 「ぐあぁぁぁぁぁぁ!!」 武蔵は思わず悲鳴を上げる。 だが、武蔵にはプライドがあった。 世界最強というプライドが。 爆弾、魚雷をいくつも食らってしまった武蔵だが、 まだ沈んではいなかった。 矢矧はガクガクと震えた。 「武蔵が・・・武蔵が・・・」 大和は言った。 「武蔵はまだ諦めちゃいねぇ・・・。 あれだけの攻撃を食らってまだ目は敵を睨んでやがる。」 武蔵は大和を見る。 「すまねぇな。恥かかしちまってよ。 でも、俺様は最後まであきらめねぇぜ!!! 俺たちは最強だ!!!」 そういいながら、 最後の銃撃を敵に浴びせた。 ギリギリまで撃ち続けて・・・・・・ そして 轟沈した。 大和はじっと武蔵の最後を見つめていた。 「お前の最後は・・・立派だった。 ・・・あとは俺にまかせろ。」 大和は静かにそういうと、 敵の真っ只中に突っ込んでいった。 そこで敵の駆逐艦、巡洋艦、軽空母を見つける。 距離は30000m。 打ち返せるヤツはいなかった。 大和の46cm砲は容赦なく敵を襲う。 次々と命中し炎を上げる敵艦。 「武蔵、お前の兄貴すげぇよ!!」 矢矧はそういって歓喜した。 だが、大和は武蔵を失って気付いていた。 「もう俺達の時代は終わっていたんだな・・・」 それからしばらくがたち、 ついに沖縄にアメリカ軍が上陸した。 日本の敗戦はほぼ決定的だった。 しかし日本は降伏しようとはしない。 なぜか? それはまだ日本には 大和が残っているから。 大和は思った。 「俺様がいるから日本はまだやれると思っている。 俺様が沈めば・・・日本は降伏し、これ以上無駄な血を流さなくてすむ・・・」 大和は静かに出航した。 行き先は沖縄。 そこが大和の選んだ死に場所だった。 その時、聞きなれた声がした。 「おい、一人でいくなんて水臭いぜ。」 「そうだ。俺達を置いていくなよ。」 重巡洋艦矢矧と、 雪風ら8隻の駆逐艦たちだった。 「お、お前ら・・・・・・分かってるのか? 俺様は死ににいくんだぞ?」 「こんなところで生き延びても、 戦争が終わったらどうせ殺されちまうさ。」 「そういうこと。だったら、 お前がおもいっきり敵を撃沈してる所を見て 死んでやろうと思ってさ。」 「そうそう。お前の主砲ならそれが出来る。 暴れてやろうぜ。大和。」 「・・・・・・っふ、そうだな。 俺様最高の暴れっぷりを見せてやるぜ!」 「そうこなくっちゃ!期待してるぜ!!」 「任せろ。俺様は・・・ ・・・最強だ!!」 大和達は沖縄へと向かった。 空から航空機が迫ってくる。 「大和、ここはこの矢矧にまかせな。 お前の敵は戦艦と空母だ。 ハエなんかじゃねぇ。 戦艦は船を沈めてこそ戦艦なんだからな。」 「あぁ・・・矢矧・・・死ぬなよ。」 重巡洋艦矢矧に敵の航空機が襲来する。 矢矧は必死に攻撃を加える。 だが、その力の差は歴然だった。 大和は思わず叫ぶ!! 「矢矧!!もういい!!逃げろ!!」 「お前は・・・最・・・強・・・・・・」 矢矧は航空機の攻撃を連続で受け、 ・・・・・・轟沈した。 「・・・おまえら・・・ 絶対ゆるさねぇ!!!」 大和はキレた。 自慢の46cm砲が炸裂する!! 「うぉぉぉぉぉぉ!!!!!」 次々と叩き落される航空機たち。 だが、航空機の数はハンパではなかった。 武蔵がやられたときの飛行機は150機。 だが、今回は386機が相手なのだ。 いかに大和の46cm砲が最強でも、 100を超える武蔵以上の対空機銃を装備していても、 万が一にも勝てる相手ではなかった。 「ぐあぁぁぁぁ!!!」 大和は左腹を集中して攻撃され、 左に大きく傾むく。 「大和!!」 雪風らが叫ぶ。 だが戦闘力で劣る雪風達は自分たちのことだけで精一杯だ。 大和は雪風たちに話しかける。 「・・・へへ・・・俺様も武蔵もいばりちらしちゃいたが、 所詮こんなもんだ。 あんなハエみたいなヤツらに阻まれて、 敵の船に近づくことすらできねぇ。 まったく・・・なさけねぇぜ。」 雪風は叫ぶ。 「そんなことねぇ!! 大和も武蔵も俺たちの誇りだよ!! 時代は航空機になっちまったけど、 俺たちはお前らが最強だって知ってる!! だから!!」 大和はふっと笑った。 「ありがとよ・・・・。よぉしお前ら。 よぉく見ておけ。 今から俺様の凄さを見せてやる!! これが・・・・・・ 最後の咆哮だ!!!!」 大和は左に倒れこんだかと思うと・・・ 見たこともないような大爆発を起こした。 大きなきのこ雲が広がったかと思うと、 爆発を繰り返しながら沈んでいった・・・・・・ 壮絶な・・・ 大和の最後だった。 「大和・・・・・・お前らしい・・・最後だったぜ・・・」 涙を流しながら大和の最後を見届ける雪風達。 戦艦が最強だった時代はこうして、 幕を閉じていったのである。 ・・・・・・・・・ わかるか!? こういうことなんだよ!! これが大和なんだよ!!! 「お・・・お前なんでそんなにマジなんだ・・・・・・?」 そういう気分だからだ!! 今日の俺の主張!!!! だれがなんといおうと!! お前は最強だ!!! 大和ぉ!!!! ![]() |