| 2003.10.25 |
<こんな宇宙刑事シャリバンは嫌だ!!> 昨日得意先の運動会に招かれて、 ボウリング を久しぶりにやってきました。 ボウリングが苦手な僕は、 「はぁ・・・なんだかなぁ〜・・・」 ってな状態で、 気分は海底2万マイルくらい沈んでいました。 だって、 普段のアベレージが 70前後なんですよ。 スコアも125が最高だし。 これじゃトップを目指そうなんて気もまったく起きません。 「まぁウケでも狙って適当にやるか〜。」 と思い本当に適当に投げてみます。 ストライク。 あれ? 後ろで拍手が巻き起こっています。 「すごいじゃないですか〜!」 「い、いや、普段はこんなことは・・・」 「またまたぁ〜。」 普段ほとんどストライクを取ったことのない僕は、 本気で謙遜していたんですが、 周りは信じてくれません。 2フレーム目。 ボールはへにゃへにゃと転がって、 8本が倒れました。 まぁこれがいつもの僕です。 それも結構良い方です。 続いて2球目。 まぁまず当たらないので、 とりあえず思いっきり投げてみようと思ったら、 指からすっぽ抜けて、 ボールは溝一直線に!!! (この溝、ガターっていうらしいですね。) 「っふ・・・まぁこんなもんだ・・・」 さぁどんなパフォーマンスで戻ろうかと考えていた、 ・・・その瞬間!! 思いがけないことが目の前で起こったんです! なんとボールはピンが並んでる所の手前で跳ね上がり、 ガターを自力で脱出!! 端の近くにあったピンをはじき飛ばしたんです。 しかも。 そのピンが真ん中にあったピンに命中!! なんと見事にスペア獲得です。 「な・・・なんだこれは・・・?」 どこかでミルモが魔法をかけていたんでしょうか? それともメロ子やタクトが助けてくれたんでしょうか? 信じられない状況のなか 後ろでみんなが大騒ぎしています。 「今のすごいじゃないですか!!」 「いや〜、本当に普段こんなことは・・・」 「またまたぁ〜!どうやったんです?」 ・・・・・・・・・ 狙ってできたらプロだぞ。 そんなこんなで、 この後もラッキーは続き、 自己最高記録の125を大幅に更新!! なんとスコア149!! よくがんばったよ俺。 多分・・・いや完全にマグレだろうけど。 も〜多分この記録を超えることはないだろうなぁ〜。 あ、そうそう。 今回優勝してた人達を見てみると、 みんな4、50代の人達ばかり。 まぁ当然といえば当然ですが、 ボウリング全盛期の時代に 一番通ってた年代なんですよね〜。 みんなアベレージ170以上。 しかもほとんどが課長、部長クラスの人たち。 ん? もしかしたら・・・ 運動会がボウリングなのは、 部下に自慢できるチャンスだから? ありえそうだ・・・ まぁ詮索はこれくらいにしといて、 その帰りにふと思い出したことが。 僕が幼稚園児の頃の記憶なんですが、 親がプロボウリングのテレビを見ていたんです。 あの頃はまだボウリング人気は健在で、 結構いろんなチャンネルでプロボウリングの番組を やっていた気がします。 その番組に、 ある特撮ヒーローが登場したんです。 その名もステキ、 宇宙刑事シャリバン。 「・・・だれそれ?」 え? し、知らないのか!? 宇宙刑事シャリバンだぞ? 宇宙刑事シャリバン!!! 「・・・・・・すし屋?」 それはしゃり番だっ!! ・・・・・・・・・ ・・・よく考えてみたら、 宇宙刑事シャリバンが放送していたのは今から22年前・・・・ しらない方が自然なのかも知れない。 う〜、なんかジェネレーターギャップを感じるが、 一応説明するとだ。 ウルトラマンや仮面ライダーなど、 いわゆる特撮番組が大人気な時代があった。 しかし70年代後半になると、 だんだんとマンネリの色が濃くなり、 特撮番組の人気は衰えていくかと思われたその時!! 金曜のゴールデンタイムに銀色に輝くヒーローが現れた! その名は 宇宙刑事ギャバン。 全身銀のメタリックスーツという、 それまでの番組にはなかった斬新なデザイン衣装と、 第1話だけで1億もの制作費を使ったという、 まさに日本の特撮技術の粋を集めて作られた 超豪華な特撮シーン。 特撮界の不景気を吹き飛ばそうという意気込みのもと、 東映が社運をかけて挑んだ作品が、 この宇宙刑事ギャバンなのである。 この宇宙刑事ギャバンは1年間放送され、 その後、宇宙刑事シャリバン、宇宙刑事シャイダーと、 3作に渡ってシリーズ化される。 その丁度中堅的な立場として放送されたのが、 赤いコンバットスーツに身を包み、 どんな悪にでもたった一人戦いを挑む正義のヒーロー。 宇宙刑事シャリバンなのである。 当時幼稚園児だった僕にとってシャリバンは、 現実に存在する 非常に頼もしい無敵のヒーローだったのだ。 このシャリバン、 敵側の演技が非常に素晴らしい と評判で、そのせいか、 テレビの前で泣き出す子が続出したという。 そりゃもう恐ろしいのなんのって。 幼稚園児だった僕も例外なく 部屋を走り回りながら泣いていたことを覚えている。 本当に怖いのよ。 だが。 それでも僕はテレビから目を離さなかった。 「大丈夫・・・きっと シャリバンが助けに来てくれる。」 そしてしばらくし、 シャリバンは僕の期待を裏切ることなく、 ブラウン管に現れた!! 「それ以上の好き勝手は許さん!赤射!!」 シャリバンは掛け声とともに、 赤いコンバットスーツを一瞬で着用する。 そして決めゼリフ。 「宇宙刑事!シャリバンっ!」 この時あらゆるアングルからシャリバンの勇姿がズームアップされる。 これがもうたまらなくカッコいいのだ!! この後シャリバンは迫り来る敵を、 あらゆる戦闘兵器と自慢のレーザーブレードで倒していく。 そして必殺技!! 夕焼けをバックにレーザーブレードを一気に振り折ろす!! 「シャリバンクラァッシュッ!!!!!」 黄色い閃光が光ったと思ったら、 敵は爆発し、空は青空に変わっていく・・・・。 「や、やっぱりシャリバンは凄いよ!! あんなに怖い敵でも全然怖がらずにたおしちゃうんだから。 これからも地球を守ってね!シャリバン!!」 そう。 強くてカッコよくて優しい。 そしてなによりも強い!! まだ現実とテレビの違いを 理解できない僕にとって、 世界の平和をまもっていたのは紛れもなく、 このシャリバンだったのだ。 しかしである。 そのシャリバンがなぜか ボウリングの番組に出ているのだ。 「どうしてこんなところにシャリバンが?」 僕は普通にそう思った。 そして少し考える。 「そうだ。このボウリング場に敵がいるんだ!」 そう考えれば、 変身してボウリング場に来ていることが理解しやすい。 やがて隣にいた大人の男性がシャリバンに話しかける。 「シャリバンさん。調子はどうですか?」 ・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・ ・・・・・・なんなんだ? この馴れ馴れしいおっさんは。 相手は地球を守る宇宙刑事だぞ! もうちょっと言い方ってものがあるだろう! そして実況中継のアナウンスが入る。 「それではシャリバンさん。どうぞ。」 おまえもか。 さっきと男といいお前といい、 まずその「シャリバンさん」ってのをやめろ。 シャリバンはシャリバンだ!! よく考えてみろ。 もし、シャリバンさんが浸透して みんながシャリバンさんと呼ぶようになったら、 シャリバンの必殺技は、 シャリバンさんクラッシュ になっちまうじゃねーか!! 俺は認めねぇ! 絶対に認めねぇ!!! ・・・と、そこに想像もしなかったシャリバンの姿が映る。 なんとシャリバンは ボウリングのボールを手にとって、 丁寧に布で拭いていたのだ。 なんだかシャリバンらしからぬ姿がそこにあった。 お・・・お前・・・ ・・・・なにをする気だ!? まさかあのボールを敵にぶつける気なのか? いや、そんなことをしなくてもシャリバンには、 クライムバスターという銃がある。 一体何のために・・・・ はっ! まさか・・・・ 「シャリバンさん、一投目に入ります。」 ボールの穴に指を入れ、 じっとピンを見つめるシャリバン。 そろえた足がちょっとオカマチックだ。 う・・・うそだろ? そのコンバットスーツは ここに敵がいるから着てるんだろ!? なぜその格好で ボウリングをする意味があるんだ!? ・・・・・・まさか、 この先のピンが敵だっていうのか? あぁ、 だからコンバットスーツを・・・ なるほど。 理解したぞシャリバン! 「がんばれー!!シャリバン!!」 思わず叫ぶ。 さぁ、どんな怪獣も投げ飛ばす自慢の腕で、 思いっきり投げつけるんだ!! そしてシャリバンがボールを投げる。 ゴロゴロゴロ・・・・・・ ・・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・パシャーン。 ・・・・・・・・ 普通だ。 めっちゃ普通だ。 しかもどうやらストライクが出たようだ。 ガッツポーズで下がっていくシャリバン。 なぁ。 そのガッツポーズは違うだろ? 俺の知ってるシャリバンは、 小さくうなずいて背中で勝利を語る男だ。 なのに・・・・ なのにお前は・・・ なんでジャンプして 手を振り上げて喜んでるんだ? お願いだからやめてくれよ! そんなのシャリバンじゃないよ!! ちょっと主張させてくれ。 俺は今わかったよ。 今のおまえはまぎれもなく・・・ シャリバンさんだ。 赤射せよ。シャリバンさ〜ん。 |