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今夜の番組チェック


2003.10.23


<初めてのウルティマ!!>



みなさん。

ネットゲーム

ってやったことあります?




え〜、

一応しらない人のために説明しますと、


インターネットに繋いでる人たちが集まって

一緒にやるゲームのことを

ネットゲーム


あるいは

オンラインゲーム

って言うんです。




正直僕はインターネットを始めて以来、

一度もネットゲームというものを

やったことがありませんでした。



別にゲームが嫌いってわけじゃないんです。



小学生の頃はドラクエVにハマってましたし、

友達とソフトの貸し借りをして、
いろんなファミコンゲームを
やってた時期がありました。


高校に入ってからは、
簡単ながらもパソコンでゲームを
作ったりしていたくらいです。




ようするにたまたま機会が無かっただけなんですが、



手を出さなかった理由は一応あったりします。


お金がかかる。


これです。








本格的なゲームになると、

毎月だいたい
1000円以上

払わないといけません。





プレステみたいに、

一度支払ったら好きなだけゲームができる。

という感覚に慣れているせいか、



毎月お金を払ってまで

ゲームするってのはちょっとなぁ〜・・・



ということでなんとなく敬遠してたんですね。







ところが。



丁度去年の春頃にテレビのニュースで、


ネットゲームの特集をやってたのを見たんです。



そこで紹介されていたのは、


仮想の世界の住人となって、

好きなように生きていくゲーム。



俗に言う、


オンライン・ロールプレイングゲーム


と呼ばれるものです。


僕はなにげなくその特集を見ていました。




ふんふん。

モンスターと戦ってレベルを上げるのか。

普通のRPGと一緒だなぁ〜。




あれ?


商売なんかもできるんだ。

プレイヤー同士で取引してるよ。


なんか本格的だな。





おぉ!


自分で家も建てられるんだ。

あ、知り合いが遊びにきてる。




あれ?知り合いじゃないの?



なんかめっちゃいい雰囲気だし。



なに!?



この二人結婚してるのか!?



マジで!?!?





テレビのナレーションがいうには、

この二人は現実に会ったわけではなく、

ゲームのキャラクターとして結婚しているのだそうです。



す、すげ〜・・・



こんなのネットゲーム以外じゃ考えられん・・・





これはゲームというより、



新しい形の交流の場なんじゃないか?






なるほど。






面白そうじゃないかっ!!







こうと決めたら行動だけは速いのが僕という人間。




早速パソコンショップに足を運びます。




ネットゲーム、ネットゲーム・・・と、




「よし、これだ!!」




手に取ったのは、


ウルティマオンラオイン


という、



さっきテレビで紹介していたゲームです。


よく読むと
30日間無料と書いています。


毎月払うということが微妙に引っかかる僕としては、


30日のお試し期間は非常に助かります。


即行で購入し、即行で帰宅。

そしていそいそとパソコンにインストール。




ん?キャラクター設定?


女性の方が面白そうだな。




服は青、

髪はロングの茶色・・・


よし。俺好みだ。



パラメータ設定?

わからん。適当だ。





こうして全ての設定が完了。






さぁ、いよいよ始まるぞ!



新しい人生の始まりだぁ!!









・・・・・・









画面に現れたのは神殿のような場所。





周りにちょこまかと動く人たちがいます。






普通のゲームなら

その辺の人にぶつかってボタンを押せば、

勝手に喋りかけてきてくれるのですが、


これはネットゲーム。



声をかけるのも現実同様

自分から声をかけなければいけません。


勇気を出して、

目の前を通り過ぎようとする人に声をかけてみます。




「あの、初めまして・・・」





記念すべきネットゲーム初の喋り言葉です!!


さぁ相手の反応はどうか!!







ササササササササ!!!!!!






・・・・・・・・・








・・・・・・・・・












無視して走っていきました。











つ・・・冷たい。







初のおしゃべりだったのに、


これじゃあんまりだぁ!!!







とか思っていたら。




なんと。




走り去ったはずの人が目の前に戻って来たのです。





そして一言。








「初めまして。」







・・・・・・








・・・・・







じ〜ん。






う、嬉しいじゃねぇか・・・・・



こいつは末永く楽しめそうだ!!!




ネットゲームならではの楽しみを

なんとなく理解できた俺。


それから毎日仮想空間に足を運びます。


レベル上げや、たわいのないお喋り。


熟練したプレイヤーに会っては、
使わない武器を譲ってもらったり、

俺が本当は男だと気付いていないのか、
なんか高価そうなドレスをプレゼントしてくれたり。



なにもかもが新鮮な出来事。



素晴らしいよ。

ネットゲーム。






そんな仮想空間で生活を始めて早10日・・・・・・



















・・・飽きました。










「おい!今素晴らしいっていってたじゃねぇか!!」











いや、まぁ・・・

最初は新鮮で
面白かったんだけどさ〜。


なんていうか、









・・・やることがないんよね〜。






「家建てたりするんじゃなかったの!?」







まぁそのつもりだったんだけど・・・



なんか必至にお金ためて家を買ってもさ〜・・・









俺が住めるわけじゃ

ないじゃん?








「なにをいまさら・・・・・・」







いや、ほら、


このゲームってさ〜。


目的っていうか・・・目標みたいなものがないじゃん?



普通のゲームだったら、


魔王を倒せだの、

お姫様を救えだの、


そういう設定ってあるじゃん。



でもこの世界って、


なにやっても自由な反面、

全部自分で目標を立てなきゃいけないわけ。



つまりゲームを達成したくても、

なにをどうすれば達成したことになるのか、


よく分からないんよね。







・・・・・・・・





・・・・・・・・





あ〜もうっ!!





こんなグチ言ってる暇があったら、

ネタでも考えてるほうがマシだ!!



・・・・・・ん?
ネタ?










そうだ・・・









この手があった!!









レベルを上げた意味が
まったく無くなってしまうが、

まぁそれはいい。


上品な女性を演じるのも今日で終わりだ。


これからは


俺のネタがどこまで通用するのか、、


この世界で

試してみようじゃないか!!








よし、近くに犬が歩いている。


こいつを利用しよう。


そっと近づいて・・・

よし、準備は出来た。



数人が後ろを通りかかる・・・。

すかさず喋りかける俺。



「ナウシカやりま〜す!!


まぁ、こんなに怯えて・・・(犬に噛まれる。)

っく・・・ほら、痛くない痛くない・・・・




・・・痛ぇっ!!」








・・・・・・・・・













・・・・・・・・











あれ?






反応がない。







あまりにネタが高度すぎたのか・・・?






よし、次いこう。次。










次のネタは・・





よし!これでいこう!





全身裸になって・・・







槍だけ装備して・・・







よし、人だかり発見!!





思いっきり走りこんで・・・・・・


今だ!!!








「どうも。

マサイの戦士です。」









・・・・・・・・・











・・・・・・・










・・・・・・・・・







ウケてねぇ・・・









つ、次!!







とりあえず裸のまま・・・






ベンチに座る・・・・・・・・・





この状態で待つこと5分。




数人が目の前で立ち止まった。





よし、今だ!!










「私・・・見られると感じるの。」









・・・・・・・














・・・・・・・











反応待つこと10秒。




かなり捨て身のネタだけに、

このまま反応がないと非常に辛いものがあるのだが、




なんとネタ3回目にして初の反応が!!






「じ〜〜・・・」



「じ〜〜〜・・・・・・」






な、なんとその場にいた数人全員が、

こっちを向いて「じ〜・・・」と見つめてきたのだ!!




やったぁ!!

作戦成功!!






俺はすかさず次の行動にでる。



「あ、あん・・・・・・」



「そんなに見つめないで・・・」





「じ〜・・・・・・」



「じ〜・・・・・・・」



次々と視線を送ってくる。


まさかこんなにうまくいくとは思わなかった・・・



とりあえず周囲を巻き込むという

目的が達成されたため、

この場をさろうとする俺。



「・・・もう!これ以上はダメよ!

また明日ね。」



いそいそと服を着始める。



「けち・・・」

「けち・・・・・・」



名残惜しい言葉を後にしながら、





その時ギャラリーの一人が話しかけてきた。











「虚しくないですか?」











ぐさっ!!
















・・・・・・・








・・・・・・








・・・・・・・











・・・・・・ははは。

虚しくないかだって?



面白いことをいうねぇ。


ははははは。








・・・・・・・・・・・









虚しいに決まってるだろう!!







分かるか?





分かるのか?







俺の複雑な心境が!!










なにをしていいのか分からず、


とりあえずネタでもやって、

気持ちを紛らわそうとしている


この俺を!!






しかもネタが微妙すぎて、

思わず風俗ネタに走ったが、

やらなきゃ良かったと今頃後悔している、


この俺を!!!







っふ・・・・・・









笑えよ。












笑いたいんだろ?









哀れな俺を見て


あざ笑いたいんだろ!?














どうせ俺はやりたいことも見つからない、


哀れな人間なんだよ!!







・・・この仮想空間では。









・・・俺に一言主張させてくれ・・・









ネットゲームを何年も続けられるヤツは


本気で凄いと思う!!






けして嫌いなわけじゃないんですよ?


あ・・・もしかして、


ただ飽き性なだけなのか?



とほほ〜。



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